『燃えよドラゴン』映画音楽の魅力と「考えるな、感じろ」の哲学、ジャッキー・チェンなど

『燃えよドラゴン』は、1973年に公開された
ブルース・リーが主演した最後の完成作品であり、
香港映画とハリウッドが本格的に手を組んだ
歴史的なアクション映画です。

しかも、
この映画の凄さは、
単に「ブルース・リーが強い」
ということだけではありません。

一瞬の動き、
一発のパンチ
構え方
視線――そのすべてに、
ブルース・リーという男の
武術哲学が凝縮されています

そして何より衝撃的なのは、
この映画が公開される直前、
ブルース・リーがわずか32歳で
この世を去ってしまったことです。

だからこそ『燃えよドラゴン』を観ると、
スクリーンの中で
動き続けるブルース・リーの姿が、
単なる映画スター以上の存在として迫ってきます。

あらすじ『燃えよドラゴン』は、
どんな映画なのか?

主人公は、
少林寺で武術を修行した
武術家・リー。

彼のもとに
英国情報機関から
極秘任務が届きます。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
その任務とは、
孤島で武術大会を開催している
謎の男、
ハンの犯罪組織を探ること。
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
ハンは武術大会を隠れ蓑に、
麻薬密売や人身売買などの
犯罪を行っていました。

リーは島へ潜入し、
ハンの組織を内部から探っていきます。

しかし、リーには
もう一つの目的がありました。

ハンの部下であるオハラによって、
リーの妹が命を落としていたのです。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
つまり、
この戦いは単なる任務ではありません。

犯罪組織を倒す使命と、
妹の仇を討つ復讐。

この二つを背負って、
リーはハンの島へ乗り込んでいくのです。

島には世界各国から
武術家たちが集まっています。

その中には、
アメリカ人のローパーや
黒人武術家ウィリアムズもいます。

やがて武術大会の裏側に隠された
ハンの犯罪が明らかになり、
物語は壮絶な戦いへと突き進んでいきます。

中国人のリー、
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
白人のローパー、
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
黒人のウィリアムズという
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
異なる背景(人種)を持つ3人が
共通の敵に立ち向かう構図は、
当時としては先進的な多様性の表現でしたね。

最後に待っているのが、
映画史に残る
鏡の部屋での
ハンとの決闘
です。

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「Don't think, feel.」
考えるな、感じろ

『燃えよドラゴン』を語るうえで
絶対に外せないのが、この言葉です。

「Don't think, feel.」

日本語では
「考えるな、感じろ」
と訳されることが多い、
有名なセリフです。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
これは単なる映画の
決めゼリフではありません。

ブルース・リーが考えていた
武術とは何なのか。

その思想を象徴する
言葉でもあります。


相手の動きを頭で考えてから
反応するのでは遅い。

身体そのものが相手の動きを感じ、
瞬間的に反応する。

だからこそ、
ブルース・リーの動きには
「考えて動いている」
という印象がありません。

まるで身体そのものが
意思を持っているかのように動く。

『燃えよドラゴン』のアクションが、
半世紀以上経った現在でも
古びて見えない理由の一つは、
ここにあります。

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ぜひ注目してほしい
最初の一発燃えよドラゴン_肉眼では見れない截拳道の凄さ

この映画で、
ぜひ一度じっくり見てほしい
シーンがあります。

それが、
武術トーナメントで
李小龍(リー)燃えよドラゴン_肉眼では見れない截拳道の凄さ宿敵オハラが戦う場面です

名場面

普通に観れば、
李小龍(リー)がオハラを一発で倒した。

ただ、
それだけに見えるかもしれません。

しかし、
一度スロー映像で見てみてください。

驚くはずです。

李小龍(リー)とオハラが向かい合い、
組み手の構えになる。



そして次の瞬間――。

李小龍(リー)は、
相手と組んでいる左手で
オハラの手をつかみ、

こちらへ引き寄せます。

オハラの身体が前へ崩れた、
その瞬間。


右手が入る。

一瞬です。


あまりにも速いため、
通常の速度では
何をしているのか分かりにくい。

しかし、
スローで見ると、
単純なパンチではないことが分かります。

相手のバランスを崩し、
身体を引き寄せ、
相手が前へ出た瞬間に打ち込む。

つまり、
相手の力と動きを利用した攻撃なのです。

しかも、
それが一瞬の出来事。

「速い」という言葉だけでは
説明できない。

これこそが、
ブルース・リーの
身体能力と武術センスなのです。

映画の中の「必殺技」というより、
実際の武術家が一瞬の判断で
技を繰り出しているように見える。

だからこそ、
この場面には独特の緊張感があります。

映画を観るときには、ぜひこの
最初の一発燃えよドラゴン_肉眼では見れない截拳道の凄さ」に注目してみてください。

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なぜブルース・リーの動きは、
これほど凄いのか?

ブルース・リーが目指していたのは、
単なる「強い格闘家」ではありません。

彼は武術を、
身体だけを鍛えるものではなく、
心・身体・精神を一体化させるもの
として考えていました。

彼が創始した
截拳道(ジークンドー)も、
特定の型に縛られることより、
状況に応じて自由に動くことを
重視しています。

だから
『燃えよドラゴン』のアクションには、
決められた型を披露しているだけのような
感じがありません。

相手を見て、

感じて、

反応して、

動く。

その動きそのものが、
ブルース・リーの
哲学を表現しているのです。


実は、かなり危険な
空気に包まれていた撮影現場

『燃えよドラゴン』は、
ブルース・リーにとって
念願のハリウッド進出作品でした。

香港で人気を確立していた彼にとって、
世界市場へ飛び出す大きなチャンスです。

しかし撮影現場には、
映画ならではの緊張感だけではなく、
別の意味での
危険な空気もあったと伝えられています。

武術映画の撮影には、
格闘技や荒々しい世界に関係する
人々も集まります。

ブルース・リーほどのスターになると、
「本当に強いのか?」と
腕試しをしたがる者までいたとされます。

つまり、
スクリーンの外でも、
彼は常に自分の実力を見られていたのです。

そんな環境の中で撮影された
『燃えよドラゴン』。

だからこそ、
画面に映るブルース・リーの表情には、
単なる演技を超えた凄みがあります。

『燃えよドラゴン』は、
なぜ映画史に残ったのか?

この作品が凄いのは、
ブルース・リーの
アクションだけではありません。
時代背景も関連しています。

1970年代初頭の
ハリウッドは従来の映画産業が低迷し、
新しい観客層や新ジャンルを求めていました。

一方、
香港ではカンフー映画が
爆発的な人気を集めており、
その勢いに注目したワーナー・ブラザース
香港のゴールデン・ハーベスト
共同制作を実現しました。

これはハリウッドと香港映画界を
結ぶ画期的な試みでした。

また
当時の欧米映画では
アジア人俳優が
脇役やステレオタイプな
役柄に限定されることが多く、
主役として活躍することは、
ありませんでした。

ブルース・リーは脚本にも積極的に関わり、
自身が物語の中心人物として
描かれるよう修正を求めました。

それもあって、
香港のスターだった
ブルース・リーが
ハリウッド映画の中心に立ち。

しかも、
アジア人武術家を主人公にした作品が
世界的な大ヒットを記録したのです。

『燃えよドラゴン』は、
香港映画とハリウッドを結びつけ、
世界的なカンフーブームを巻き起こしました。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン 燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
その後、
ジャッキー・チェン、
ジェット・リー、
ドニー・イェンなど、
多くのアジア系アクションスターが
世界へ進出していきます。

さらに、
その影響は映画だけにとどまりません。

『ストリートファイター』や
『モータルコンバット』などの
格闘ゲームをはじめ、
日本の漫画・アニメにも大きな影響を与えました。

『ドラゴンボール』の天下一武道会や、
『北斗の拳』のような作品を見ていると、
「ブルース・リーの影響」を感じる場面が少なくありません。

つまり、
私たちが現在当たり前のように楽しんでいる
「格闘アクション」というジャンルの原点の一つに、
『燃えよドラゴン』があるのです。

ラロ・シフリンの音楽も忘れてはいけない

そして、
この映画を強烈な作品にしている
もう一つの要素が音楽です。

音楽を担当したのは、
映画音楽の巨匠
ラロ・シフリン

『ダーティーハリー』シリーズや
『ブリット』、『スパイ大作戦』など、
数々の名作を手掛けた作曲家です。

https://www.tama-bushi.jp/?p=11226

『燃えよドラゴン』の音楽は、
東洋的な響きと
ハリウッドらしい迫力を融合させています。

ブルース・リーの身体が動く。

打撃音が響く。

そこへラロ・シフリンの音楽が重なる。

この組み合わせによって、
アクションシーンは単なる格闘から、
強烈な映画体験へと変わっていきます。

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実は、あのジャッキー・チェンも出演している

『燃えよドラゴン』を観るとき、
ぜひ注目してほしいポイントがあります。

それは、ブルース・リー以外の
出演者たち
です。

この映画には、
後に世界的スターとなる人物や、
すでに香港映画界を代表していたベテラン俳優、
そして日本の映画ファンにも
強烈な印象を残すことになる
アクションスターたちが出演しています。

つまり『燃えよドラゴン』は、
単なる「ブルース・リーの映画」ではありません。

後の香港アクション映画の歴史を作っていく才能が、
一つのスクリーンに集結した映画なのです。

ジャッキー・チェン
まだ「世界のジャッキー」になる前

まず驚くのが、若き日の
成龍ジャッキー・チェン)です。

現在では
世界的なアクションスターとして
知られるジャッキー・チェンですが、
『燃えよドラゴン』の頃は、
まだ現在のような大スターではありません。

実際、
この映画での役は非常に小さく、
刑務所のチンピラ役として登場します。

しかもクレジットなしの端役です。

今のジャッキーしか知らない人なら、
「えっ、どこに出ていたの?」
と思ってしまうほど。
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン

しかし、
もう一つ見逃せないのが、
ジャッキーが俳優としてだけではなく、
スタントにも参加していたことです。
『燃えよドラゴン』のスタント欄には、
ジャッキー・チェンの名前が記録されています。

つまりこの頃のジャッキーは、
映画の現場で身体を張って働く
若いアクションマンだったのです。

サモ・ハン・キンポー
ブルース・リーと戦った若き武術家

そして、
もう一人忘れてはいけないのが、
洪金寶サモ・ハン・キンポー)です。

後に香港アクション映画界を代表する
俳優、監督、アクション監督となるサモ・ハン。

しかし『燃えよドラゴン』では、
まだ若き武術家の一人です。

映画の冒頭、
武術大会でリーと戦う相手として登場します。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
つまり、
ブルース・リーとサモ・ハンが、
同じ画面で実際に拳を交えている。

これは香港アクション映画ファンなら、
ぜひ見ておきたい場面です。

後に香港映画界を背負うことになる
二人の巨星

その二人が、
まだ若かった時代に戦っている。

この短い対決を見るだけでも、
『燃えよドラゴン』がいかに
歴史的な作品だったのかが分かります。

シー・キエン
60歳近くでリーと戦った「映画界の親父」

そして、この映画で
もっとも強烈な存在感を放つ
ベテラン俳優の一人が、
石堅シー・キエン)です。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
彼が演じるのは、
犯罪組織の首領
ハン

片手にナイフ状の義手を仕込む、
恐ろしい悪役です。

『燃えよドラゴン』の最後に
ブルース・リーが戦う最大の敵。

それが、このハンです。

しかし、
シー・キエンの凄さは、
その存在感だけではありません。

撮影当時、
すでに60歳近い年齢だったにもかかわらず、
ブルース・リーと格闘シーンを演じています。

しかも彼は、
単なるベテラン俳優ではありません。

少林拳の達人としても知られた人物でした。

そのため、
ハンの動きには単なる悪役の演技とは違う、
武術家としての説得力があります。

そして、
さらに興味深いエピソードがあります。

ブルース・リーは子役時代から
シー・キエンを慕い、
彼を「映画界の親父」のように
敬愛していたといわれています。

つまり、
最後にブルース・リーが戦う相手は、
単なる映画上の悪役ではありません。

香港映画界の大先輩。

そして、
若い頃からブルース・リーが
知っていた人物です。

そう考えると、
二人が対峙する場面には、
世代を超えた香港映画人同士の
ぶつかり合いという、
もう一つの意味まで見えてきます。

ロイ・チャオ
ブルース・リーの「師匠」を演じた名優

もう一人のベテラン俳優が、
喬宏ロイ・チャオ)です。

燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
ロイ・チャオが演じるのは、
物語の冒頭に登場する
少林寺の高僧

リーにとって、
武術の師ともいえる重要な人物です。

映画の冒頭で交わされる
リーと高僧の会話は、
単なる物語の説明ではありません。

ここでリーの武術観や、
人間としての姿勢が示されます。


つまりロイ・チャオは、
ブルース・リーの主人公像を形作る
重要な役割を担っているのです。

そしてロイ・チャオ自身も、
香港映画だけでなく
海外作品で活躍した俳優でした。

その代表的な出演作が、
スティーヴン・スピルバーグ監督の
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』。

香港映画のベテラン俳優が、
ハリウッド映画にも進出していく。

ここにも『燃えよドラゴン』が持っていた、
香港と世界をつなぐ力を見ることができます。

ヤン・スエ
日本の映画ファンを熱狂させた「ボロ」

そして、
日本の映画ファンにとって
忘れられない人物がいます。

それが楊斯ヤン・スエ)です。
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
『燃えよドラゴン』では、
ハンの側近である
巨漢の武術家
ボロを演じています。

このボロが、とにかく凄い。

大きな身体。

鍛え上げられた筋肉。

そして、
ほとんど言葉を必要としない
圧倒的な存在感。

「見た瞬間に強いと分かる男」

とは、まさに彼のことです。

ヤン・スエは
香港のボディビル・チャンピオン
として活躍した人物。

その鍛え上げられた肉体を武器に、
ボロというキャラクターを演じました。

そして、
この『燃えよドラゴン』によって、
日本の映画ファンにも
強烈な印象を残すことになります。

その後、日本映画にも出演。

千葉真一主演の『激殺!邪道拳』や、
人気刑事ドラマ『Gメン'75』など、
日本の映像作品にも登場しました。


後には、
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の
『ブラッドスポート』などにも出演し、
世界中の格闘映画ファンに
知られる存在となっていきます。

『燃えよドラゴン』でのボロは、
単なる悪役の一人ではありません。

1970年代の香港アクション映画が
世界へ広がっていく、
その象徴のような存在
なのです。

アンジェラ・マオ
「女ドラゴン」と呼ばれた、もう一人のスター

そして、ここで絶対に
忘れてはいけない人物がいます。

茅瑛アンジェラ・マオ)です。
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
彼女が演じるのは、
主人公リーの妹、
スー・リン

物語の冒頭、
ハンの部下オハラによって
命を奪われる女性です。

彼女の死が、
リーをハンの島へ向かわせる
大きな理由となります。

つまり、
登場時間そのものは長くありませんが、
スー・リンは物語の根幹に関わる人物です。

しかし、ここでぜひ知っておいてほしい。

アンジェラ・マオは、
『燃えよドラゴン』に出演した時点で、
決して無名の女優ではありませんでした。

むしろ、
香港を代表する
女性アクションスターだったのです。

「女ドラゴン」「レディー・クンフー」と呼ばれたスター

アンジェラ・マオは、
京劇の訓練を受け、
武術にも秀でたアクション女優。

1970年代、
男性スターが圧倒的に多かった
香港武術映画の世界で、
本格的な格闘アクションをこなす
女性スターとして人気を集めました。


ターナー・クラシック・ムービーズ(TCM)も、
彼女を当時の著名な
女性マーシャルアーツ・スターの一人として紹介しています。

日本でも
『アンジェラ・マオの女活殺拳』などで知られ、
「女ドラゴン」と呼ばれる存在になりました。

DVD&Bluray-Disc

つまり、
ブルース・リーが「ドラゴン」として
世界を席巻していた時代に、
アンジェラ・マオもまた、

女性版のカンフー・スター
として輝いていたのです。

アンジェラ・マオとジャッキー・チェン

さらに面白いのは、
アンジェラ・マオと
ジャッキー・チェンのつながりです。

アンジェラ・マオは、
ジャッキー・チェンが
まだ新人だった時代にも共演しています。

『燃えよドラゴン』には、
この二人がそれぞれ別の形で存在しています。

アンジェラ・マオは、
すでにスターとしてスー・リンを演じる。

一方の
ジャッキー・チェンは、
まだ端役・スタントマンとして映画の現場にいる。

同じ映画の中に、
「すでにスターだった女性」

「これからスターになる若者」
が存在しているわけです。

そして、その中心にいるのが
ブルース・リー。

この関係を知ると、
『燃えよドラゴン』がまるで
香港アクション映画の歴史を
一枚の写真に収めたような作品に見えてきます。

『燃えよドラゴン』には、
香港アクション映画の未来が映っている

こうして出演者を並べてみると、
驚くべき顔ぶれです。


世界を変えた男。

ブルース・リー

「女ドラゴン」と呼ばれた
女性アクションスター。

アンジェラ・マオ

香港映画界を長年支えた大ベテラン。
シー・キエン

香港から海外作品へも
活躍の場を広げた名優。

ロイ・チャオ

圧倒的な肉体で
日本の映画ファンにも
強烈な印象を残した男。

ヤン・スエ

後に香港アクション映画の
巨匠となる武術家。

サモ・ハン・キンポー

そして、
まだ世界的スターになる前の若者。
ジャッキー・チェン

現在の私たちは、
彼らがその後どんな映画人生を
歩んだのかを知っています。

しかし、
『燃えよドラゴン』が作られた
1973年には、
その未来はまだ誰にも分かりませんでした。

だからこそ、
今この映画を観ると
不思議な感覚になります。

香港アクション映画の
「過去」と「未来」が、
同じ映画の中に存在していたのです。

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ブルース・リーが残した、最後の輝き

『燃えよドラゴン』が
特別な作品になった最大の理由。

それは、やはり
ブルース・リー自身でしょう。

映画の撮影を終えた後、
ブルース・リーは32歳という
若さで急逝しました。

そのため、日本で
『燃えよドラゴン』が公開されたとき、
彼はすでにこの世にいませんでした。

世界中の観客がスクリーンで目にしたのは、
まさに
最後に残された
絶頂期のブルース・リー
だったのです。
燃えよドラゴン、映画 音楽 考えるな感じろ ジャッキーチェン
だから今、
映画を観ても不思議な感覚があります。

画面の中では、
ブルース・リーが生き生きと動いている。

笑い、叫び、戦い、そして敵を圧倒する。

しかし私たちは、
その姿を見ながら、
彼がもう戻ってこないことを知っている。

その事実が、
映画に独特の切なさと神秘性を与えています。

まとめ
「これが本物だ」と感じる理由

『燃えよドラゴン』は、
単なるカンフー映画ではありません。

スパイ映画、
復讐劇、武術映画、
そして
ブルース・リーの哲学

それらが一つになった作品です。

もちろん、
現在の目で見ると
古さを感じる部分もあります。

しかし、
ブルース・リーが登場した瞬間、
そんなことはどうでもよくなります。

構える。

見る。

感じる。

そして動く。

その一連の動きがあまりにも
速く、鋭く、無駄がない。

だからこそ、
50年以上経った今でも
「凄い」と感じるのです。

そして、もし初めて
『燃えよドラゴン』を観るなら、
ぜひ覚えておいてほしい。

「Don't think, feel.」
考えるのではなく、感じてください。

そして、
オハラとの戦いで繰り出される
最初の一発燃えよドラゴン_肉眼では見れない截拳道の凄さ
を、
ぜひ一度スローで見てみてください。

そこには、
ブルース・リーが何者だったのか、
その答えの一端が隠れています。

アチョー!!

その声が響いた瞬間、
あなたもきっと分かるはずです。

これがブルース・リーだ。

そして――

これが燃えよドラゴンだと。

catch copy
本物本物
全篇に炸裂する 

≪リー≫のアクション 


Data

1973年 香港/アメリカ
監督 ロバート・クローズ
音楽 ラロ・シフリン
出演 李小龍(ブルース・リー)
ジョン・サクソン
ジム・ケリー
予告編

amazon プライムビデオでも配信中

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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