
SFアニメ・シリーズの金字塔
『宇宙戦艦ヤマト』
昭和49(1974)年10月から
読売テレビ系で放送開始されました。
あれから50年経ったんですね~
いや~
50年経った今でも
アニメ制作をしているんですから
凄いですねー。
しかし、「宇宙戦艦ヤマト」は
当初、全39話の予定でしたが
視聴率がとれなく
39話から26話に短縮され
25話に登場するはずの
キャプテン・ハーロックは
部分的に修正され
古代守になってましたね。
まあ、
日曜日夜7:30からの放送は
かなり厳しかったと思います。
当時の裏番組は
フジテレビ
pm6:30「サザエさん」~
pm7:00「グレートマジンガー」~
pm7:30「アルプスの少女ハイジ」
~「フランダースの犬」
TBS
pm7:30「猿の軍団」~
pm8:00「日本沈没」
という、間違いなく
私も裏番組の方を見ていましたから。。
えっ!当初は
キャプテン・ハーロックが
登場するはずだったの~?
と思ったでしょう。
そう
キャプテン・ハーロックは
宇宙戦艦ヤマトの企画から生まれた
キャラクターなんです。
だからと言って
宇宙戦艦ヤマトの原作者は
松本零士ではありません。
宇宙戦艦ヤマトの生みの親は
西崎義展さんです。
西崎義展は
手塚治虫の「海のトリトン」で
プロデューサーになり
富野喜幸(現・富野由悠季)を
初監督として起用。
富野由悠季と言えば
「機動戦士ガンダム」の生みの親ですね。
なので
この人がいなければ
「機動戦士ガンダム」も
松本零士作品もブームにならなかった
と言っても過言ではないのです。
宇宙戦艦ヤマトが誕生するまで
西崎プロデューサーの頭には
「船が空を飛んだら・・・」
というイメージがありました。
そしてアイデアを煮つめて
厚さ2センチ近くの企画書を作り上げました。

当初のヤマトは波動砲はなかったし
小惑星を燃料にしながら次の惑星に移動する宇宙船
アステロイド・シップだったそうです。
親子代々かけて航海するテーマでした。

敵はガミラスではなくラジェンドラ星人でした

主人公は小竹忍
訓練された宇宙戦士の中でもエリートで
多くの科学者の知識が
脳に移植されており
18歳にして参謀なのです。(左の人物)
右の人物は篠田正明

宇宙戦士A班のリーダーで
タフガイな荒武者!
歌謡曲と浪花節が好きらしい・・
それ以外の設定は同じで
イスカンダルへ
放射能消去技術を手に入れるため
旅に出る物語になっています。
昭和48年にストーリーの輪郭が決まったころ
西崎プロデューサーは雑誌「COM」で連載していた
松本零士の女性像とメカニックに魅力を感じ
「宇宙戦艦ヤマト」の美術監督を依頼しました。
松本零士は企画書を見て
ヤマトらしくないと思い
宇宙戦艦ヤマトのデザインを
私好みに変えてしまった!
西崎プロデューサーは気に入り
デザインから設定まで
松本零士に任すことにしました。
もともと
アニメーションがやりたくて
漫画化になったのです。
ヤマトの話は
千載一遇のチャンス
だったわけです。
その点について、
西崎氏に感謝しています。設定・デザイン:松本零士
この時、
ヤマトの艦長は
古代守になっていて
主人公は万野進。
運行リーダーは島次郎
そして万野進の兄・万野大助は
ファントム・F・ハーロックとして登場
アナライザーは
ペアロボットになっていました。

ハーロック
アニメブームをおこした「宇宙戦艦ヤマト」
昭和52(1977)年8月6日
TVシリーズを再編集して劇場公開![]()


「宇宙戦艦ヤマト」は大ヒット![]()
徹夜組までいて、観客動員180万人、
アニメブームをおこしました。
当時、私は夏休みで
東京の板橋にいたんです。
テレビで「宇宙戦艦ヤマト」の予告をみて、
弟が見たいと騒ぎ出し
それで家族全員で見に行きました。
劇場で初めて見た映画が
この「宇宙戦艦ヤマト」だったんです。
この映画をみて、
宇宙の壮大さや神秘性に魅了されましたね~
惑星がエアーブラシで表現されていて
凄く美しい
そのうえ効果音がいいんです。
そして音楽
”スキャット”(無現に広がる大宇宙)
が流れるでしょう
幼心にグッグ~ときました。
もともと音楽プロデューサーだった
西崎氏は音楽に相当力を入れてました。
作品自体の魅力もさることながら
西崎プロデューサーの魅力に
ぐんぐんひかれ
私の音楽のすべてを
燃焼し切ったものと思っている音楽・宮川奏
この
TVシリーズを再編集して
劇場公開したやり方は
後に
「あしたのジョー」や
「機動戦士ガンダム」もやって大ヒットし、
そのあとでテレビアニメシリーズを見る感じでした。
やはり見るならテレビアニメシリーズ
この劇場版はスターシャが
すでに亡くなっていましたね。
後になってTVシリーズを見てビックリ![]()
スターシャが生きていて古代守と
恋をしているのです。
もし「宇宙戦艦ヤマト」を
これから見る人には
やはりTVシリーズの方を
おすすめします。
私が好きな話は
第10話
「さらば太陽系銀河より愛を込めて」
ですね
太陽圏を離脱しようとしているヤマト
地球との通信も最後になるので
沖田艦長は全隊員に5分間だけ
家族に最後の連絡を許可するんです。
隊員たちは最初は喜ぶんですけど、
家族と会話しているうちに
辛くなってくるんですね。
また、
古代は家族がいなくて孤独を感じ
居場所を探し回るんです。
古代を同じく家族がいない沖田艦長
2人は酒を酌み交わし、
必ず帰ると地球に誓う
ここで
「真っ赤なスカーフ」が流れてくる
今見ても感動する傑作だな~![]()
最終回を盛り上げるエピソードですね
古代の両親はどうしたかって?
それは第13話
「急げヤマト地球は病んでいる」で
出てきます。
原爆を訴えるようなテーマにもなっていて
このときの衝撃は忘れることができません。
戦争の残酷さ、憎しみを抱きながら戦い
ガミラス星の住民を全滅させ
自分たちが犯した罪に気が付き
古代や雪は嘆きます。

ガミラスの人々は、
地球に移住したがっていた。
この星はいずれにせよ
おしまいだったんだ。

地球の人も、ガミラスの人も
幸せに生きたいという
気持ちに変わりはない。

しかし
我々は戦ってしまった。

我々が
しなければならなかったのは、
戦うことではない。

愛しあうこと
だったはずだ!

また最終回がいいんですよ。
愛する森雪が亡くなって
古代は独りになってしまった。
まだ愛の告白もしていなかったのに・・・

ユキ。・・・・

君は僕の心の中で・・・
どんどん大きな存在に
なっていったんだ。

・・・いつか、いつかきっと
君が好きだと言いたかった。

・・・それなのに・・・・
あとは沖田艦長の名セリフ。

地球か
何もかも、
みな懐かしい
ん~、
やっぱり「宇宙戦艦ヤマト」はいいな~。
戦闘ばかりでなく、
いろんな愛やロマンが詰まっている。
彼らの目的を行動を通して
『人間愛』というものを
少年少女たちに
語りかけようということで出発した。
『愛』こそ全人類の普遍のテーマだと
私は思っています。西崎義展
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地球を救え!
はるか宇宙の彼方
イスカンダルめざして
ヤマトはいま
ロマンと冒険の旅へ
| 1974~1977年 | (株)アカデミー |
| 企画 原案 製作 |
西崎義展 |
| 監督 | 舛田利雄 |
| 脚本 | 山本暎一/藤川桂介 |
| 音楽 | 宮川泰 |
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