
『追憶』とは、
過去の出来事を振り返り、
その状況や感情に浸ることです。
ロバート・レッドフォードが
今年(2025)9月16日に亡くなりました。
映画史に残る大スターでした。
でも、私は彼の作品をほとんど見てません。
そこで、
彼の出演作を振り返り
感情に浸ることにしました。
その第一弾として
ふさわしい映画
『追憶』を見てみましょう。
もう、昔から
シネマミュージックで聞いて
大好きだった主題歌「追憶」ですが、
肝心の映画は、
なかなか見る気がおきませんでした。
いざ、映画を見てみると…
ん~、一言でいうと
{生き方違いの愛}なんです。
そう
価値観や人生の送り方が大きく異なる
相手との恋愛関係なんですね。
それに、
アメリカの激動の時代背景が描かれてます。
まあ、本来なら
価値観や人生の送り方が違うと
直ぐ別れるかもしれません。
でも、この映画は違います。
ある意味
これが、本物の愛なのかもしれません。
バーブラ・ストライサンドが演じる
ケイティーは
庶民でマルクス・レーニン主義政党が統治する
共産主義国家を理想として政治活動をしています。
共産主義とは、簡単に言うと
国民の財産(生産手段)を
共同体(国)による管理のもとで
国民が平等に分かち合い貧富の差をなくす
ことをめざす思想です。
現在の社会主義は共産主義に向かう第二段階で、
共産主義に至っていません。
ケイティーは、
戦争をなくし共に分かち合って生きていく、
そこに人権があって幸せがある
と信じています。
一方
ロバート・レッドフォードが演じる
ハベルは
白人エリート(富裕層)で
スポーツ万能でモテモテ。
文学の才能もあって
毎日が幸せです。
こんな2人が
同じ大学、しかも同じ教室にいました。
ケイティーは、
ハベルのことが好きです。
でも、ハベルは
白人エリート(富裕層)ですから
そこに格差を感じています。
一方
ハベルは
政治活動をしている彼女の
情熱、生き方に
自分にないものへの憧れを感じ
恋心がめばえます。
そして、時がたち
2人の愛の物語になるんですが、
これだけ価値観が違いますから
何度も、何度もぶつかるんです。
これ、よくわかるわ~。
若い頃は自分が正しいと思っているし
相手の価値観を理解するのも難しいしね。
それでも、
相手の違いを受け入れて
尊重しあって
2人の愛は深まっていくんですね~。
ところが、、、、
世の中は反共産主義に基づく
社会運動が勃発!
ケイティーの政治思想が復活します。
この時の2人のセリフに
民主主義であるアメリカの現状が現れてます。
彼らの人権のために戦うべきよ!
この国に人権があるか?
言論の自由さえない
だからこそ戦うのよ
民衆は臆病だ
そして、ハベルは
自分たちが資本主義で生きている
現状を言うと
お金のためなら、何でもする町なのね。
この言葉を受けて
彼女が行っている政治思想について
主義主張が何だ!
主義こそ人間の糧よ
心に刺さるセリフですね。
ハベルも彼女の影響を受け
それが仕事に現れてきます。
彼女を受け入れるたびに
自分のよりどころがなくなる。
そして、昔の自分を思い出すかのように
学生時代の彼女と浮気しちゃんです。
魔がさしましたね。
ラストは涙があふれましたね。
どんな状況になっても
やはり、二人は愛し合っているんです。
そこに、あの曲が流れれば泣けますよ。
やっぱり、この主題歌は名曲だなー
美しい追憶よ
ただ傷つくだけの思い出なら忘れたい
幸せに満ちた回想だけそ胸に
なつかしい青春の日々
日本でも
薬師丸ひろ子が2016年のアルバム
『Cinema Songs』にカバーを歌ってるし、
松田聖子も2017年のアルバム
『SEIKO JAZZ』でカバーを収録している。
やはり名曲あっての名作映画なんですね。
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Data
1973年 | アメリカ |
監督: | シドニー・ポラック |
出演: | バーブラ・ストライサンド ロバート・レッドフォード |
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