
この映画を見る時は、
けっして
娯楽を期待しないで下さいね。
芸術作品を
見る気持ちでいて下さい。
映像美と詩的なセリフで
人生というものを感じて下さい。
人生には
確信や安定がありません。
常に先は見えず
不安なのです。
姉弟の旅は、
まさに人生そのもの
出会い、希望、失望、
そして死。
子供だから
なおさら感じるのね。
驚いたことに、
この映画は
実話を元に作ったそうです。
姉弟が逃げ出す雪のシーン
私、好きでね
雪が降っていて、
みんな見上げて止まっている
そこを姉弟が逃げるの、
これがなんて美しく切ない。
またラストの霧の風景。
これも素晴らしかった。
アンゲロプロスの美学ですね。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
fa-filmあらすじ
アテネの母子家庭に育った
12歳の少女ヴーラと、
5歳の弟アレクサンドロスは、
父親の名前も顔も知らない。
父親は隣国ドイツにいる
という母親の言葉も、
大いに疑わしい。
それでも、
父に一目会うことが
唯一の願いである姉弟は、
雲が重く垂れこめる冬の日に、
金も持たずに国際列車に乗り込んだ。
資本主義の波に翻弄される
1970年代のギリシャの世情を背景に、
現実と非現実の狭間のような旅路を辿る姉と弟。
旅芸人の中古バスやトラックに便乗し、
時に過酷な試練を受けても、
二人はひたすらにドイツを目指す。
だが、
国境の存在を知らない姉弟が
辿り着いたドイツは、
深い霧に覆われていた。
Data
1988年 | ギリシア / フランス |
監督 | テオ・アンゲロプロス |
出演 | ミカリス・ゼーケ タンア・パライオログウ |

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