ヨーロッパ映画 親愛なる日記_ナンニ・モレッティ 親愛なる日記。 これは ナンニ・モレッティ監督自身が登場し 自分の体験や感想、意見などを 自由な形式で述べた シネマエッセイなんです。 面白いものを作りましたね。 映画は、3部構成になっています。 まず、第1部は ベスパに乗って ベスパとは、 1946年に登場した イタリア製の小型スクーター イタリア語でスズメバチを ...
ヨーロッパ映画 『カニバイシュ』映画のあらすじ・ネタバレ!タイトルの意味と衝撃のラストを解説 『カニバイシュ』 人食い映画だと思ったら、 まさかのオペラ! 最後に待っている衝撃の結末とは? マノエル・ド・オリヴェイラ監督の 映画『カニバイシュ』。 カニバイシュとは何でしょう? この映画の原題は ポルトガル語で「Os Canibais」 英語にすれば「The Cannibals」、 つまり…… 「人食い人種」 で...
ヨーロッパ映画 ワーテルロー_ナポレオン最後の戦い ワーテルロー。これは1815年に行われた。ワーテルローの戦いを描いた映画です。ナポレオン最後の戦いとも言われています。 この映画を製作したのは、なんとフランスではなく、イタリアなんです。しかもソビエト連邦国まで加わって壮大な映画になっています。 なんたって社会主義の国が作る映画は、極端に言うと国民が全員エキストラで参加...
ヨーロッパ映画 アベル・ガンス『ナポレオン』映画という芸術の限界を押し広げた、壮大な「光の交響曲」 アベル・ガンス監督の『ナポレオン』1927年公開 (原題Napoléon vu par Abel Gance Napoléon vu par Abel Gance) は、単なるナポレオンの伝記映画ではありません。 それは、 「映画はいったい何を表現できるのか」 という問いに、 監督が人生を賭けて挑んだ作品です。 少年時...
ヨーロッパ映画 ダントン_アンジェイ・ワイダ ダントン誰でしょう この人ねフランス革命で活躍した代表的な政治家(革命家)なんですね。 前回の記事「マラーの死」にも出ていた人物です。 山岳派の指導者ダントン、マラー、ロベスピエールの3巨頭の話をしましたね。 マラーは前回の記事で暗殺されてしまいました。 ロベスピエールについては他の記事にも何回か出てきて「恐怖政治」を...
ヨーロッパ映画 ベルサイユのばら_ジャック・ドゥミ キャッチコピーオスカルが帰ってくる軍服の下に真紅の情熱をひめて 前々回の「テニス・コートの誓い」 そして 前回の「バスティーユ牢獄の破壊」 となると もう、これを見るしかないですね。 そう 『ベルサイユのばら』です。 ルイ15世末期からアントワネット処刑までを描いていて主人公のオスカルはバスティーユ牢獄ろうごく襲撃で亡...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメールの映画世界へようこそ!「おしゃべりな男女」が紡ぐ、人生の機微。 エリック・ロメール Éric Rohmer (1920~2010年) 独自の作家主義を貫いた巨匠エリック・ロメール。 派手な事件や 劇的な大どんでん返しが 起きるわけでもなく、 描かれるのは 「男女が延々と語り合う日常」。 にもかかわらず、 観終わったあとには まるで良質な小説を読んだか のような深い余韻と、 人間への...
ヨーロッパ映画 バンデラス_ウクライナの英雄 この映画の舞台は、親ロシア派が多く占める村なんですね。 主人公は、母親が親ロシア派の男と強制的に再婚させられ嫌になり、村を出ました。 そして20年の月日がたちウクライナ紛争が始まります。 主人公の幼なじみの男は親ロシア派に入隊しました。そして、目の前で、母親が親ロシア派に殺されました。 また主人公はウクライナの首都キエ...
ヨーロッパ映画 ウクライナ・クライシス_真実はここで語られる この映画、何で作られたと思います。タイトルがウクライナ・クライシスつまりウクライナ危機なんですね。 おどろいたことに親ロシア派反政府軍に占領されていたイロヴァイスク市の住民は、ウクライナ軍を残虐な軍隊だと信じこんでいるんです。 これは、イロヴァイスク市の住民だけでなくロシア国民も、ウクライナ軍が残虐な侵略軍だと思ってい...
ヨーロッパ映画 Dear Fukushima, チェルノブイリからの手紙 ウクライナ映画の第二弾として見た、この映画! ところが、監督は大竹研吾さん。日本人なんですね。 なので映画のきっかけは福島原発事故なんです。そう、あの東日本大震災です。 福島原発事故の25年前にチェルノブイリ原発事故が起きました。 そのチェルノブイリ原発は四半世紀の間にどう変わったのか? 監督は取材をとおして福島の未来...
ヨーロッパ映画 ソルジャーズ_ヒーロー・ネバー・ダイ この映画ウクライナのドネツク国際空港を舞台にウクライナ&義勇軍と”分離派”の親ロシア組織との戦いを描いています。 驚いたことに現在ではなく2014年のことです。 物語の中心はもちろんドネツク国際空港を死守するウクライナ軍ですが、その動機はさまざまなんですね。 そして、戦う相手はロシア人だけではないんです。ウクライナ人も...
ヨーロッパ映画 ザ・トライブ_全編手話のウクライナ映画 「ザ・トライブ」 驚いたことにこの映画に出てくる役者は全員、素人しろうとしかも、聾唖者ろうあしゃ(耳に障害を持ち話すのが困難な人)なんです。 だから、映画は全編手話になります。言葉による会話(セリフ)なし音楽もなし自然音(ノイズ)と登場人物のわずかな息づかいだけです。 それで、映画が成り立つのか? って成り立つんです!...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメール『友だちの恋人』 恋愛は、もっとも身近なところで入れ替わる 映画『友だちの恋人』は 1987年に公開されたエリック・ロメール監督作です。 『飛行士の妻』『美しき結婚』『海辺のポーリーヌ』 『満月の夜』『緑の光線』に続く 「喜劇と格言劇(Comédies et Proverbes)」シリーズ 第6作で最終作です。 原題は 『L'Ami de mon amie』。 直訳すれば「私の...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメール『緑の光線』―「運命の人」を待つ孤独な女性が、夏の終わりに見つけたもの 『緑の光線(Le Rayon Vert)』は、 1986年に公開されたエリック・ロメール監督作です。 『飛行士の妻』『美しき結婚』 『海辺のポーリーヌ』『満月の夜』に続く、 「喜劇と格言劇(Comédies et Proverbes)」シリーズ 第5作。 そして 1986年のヴェネツィア国際映画祭では、 見事に金獅子賞...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメール『満月の夜』ー「自由に生きたい」と願った女が、自由になった瞬間に 『満月の夜(Les Nuits de la pleine lune)』は、 1984年に発表された エリック・ロメールの監督作です。 『飛行士の妻』『美しき結婚』 『海辺のポーリーヌ』に続く、 「喜劇と格言劇(Comédies et Proverbes)」シリーズ 第4作。 主演はパスカル・オジエ、 共演にティエリー・...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメール『海辺のポーリーヌ』ー「愛」を語りすぎる大人たちと、15歳の少女 『海辺のポーリーヌ(Pauline à la plage)』は、 1983年に公開されたエリック・ロメール監督作です。 『飛行士の妻』『美しき結婚』に続く、 「喜劇と格言劇(Comédies et Proverbes)」シリーズ 第3作。 94~95分という比較的コンパクトな作品ながら、 恋愛、 嫉妬、 誘惑、 嘘、 ...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメール『美しき結婚』―「理想の結婚」を決めた女が、結婚相手だけ決められない 『美しき結婚(Le Beau Mariage)』は、 エリック・ロメールが1982年に発表された作品です。 『飛行士の妻』に続く 「喜劇と格言劇(Comédies et Proverbes)」シリーズの 第2作で、 主演は ベアトリス・ロマン、 アンドレ・デュソリエ、 アリエル・ドンバール。 1982年の ヴェネツィア...
ヨーロッパ映画 エリック・ロメール『飛行士の妻』-「何も考えない」ことができない人間たちの恋愛喜劇 『飛行士の妻(La Femme de l'aviateur)』は、 エリック・ロメールが1981年に発表した作品で、 1980年代の 「喜劇と格言劇(Comédies et Proverbes)」シリーズ の第1作です。 主演は フィリップ・マルロー、 マリー・リヴィエール、 アンヌ=ロール・ムーリー。 パリの街を舞台...
ヨーロッパ映画 アポロンの地獄 後編「知らないほうが幸せ」なのか?パゾリーニが見つけた、残酷な真実と自己発見 前編では、この映画が「オイデップス王」の物語でそこに、パゾリーニ監督は“エディプス・コンプレックス”を取り入れて映画化した。という話でした。 でも、映画の後半を見ているとどうも違う、話は終わっているのに物語は続いていて1960年代の観光地や工場地帯生まれた場所、野原と展開していく、、、 その意味がさっぱり解らないでした...
ヨーロッパ映画 灰とダイヤモンド_アンジェイ・ワイダの名作 「世代」「地下水道」に続く アンジェイ・ワイダ 『抵抗三部作』の最終作が この映画 「灰とダイヤモンド」です。 私も子供のころから 知っていた映画です。 しかし、 なかなか見る気が おきませんでした。 でも、 「世代」「地下水道」 と見たからには この映画を見なければ 『抵抗三部作』を 制覇したことになりません。 だか...