
ニカウさん
(1944年頃- 2003年)は、
ナミビア人で
南アフリカ共和国の映画
『ミラクル・ワールド ブッシュマン』で
世界的に有名になった、
アフリカの俳優です。
今では
アフリカ系アメリカ人として
活躍する世界的有名な俳優は
けっこういますが、
- シドニー・ポワチエ
- デンゼル・ワシントン
- モーガン・フリーマン
- ウィル・スミス など
アフリカ人が
アフリカ映画に出て
世界的に有名になった俳優は
45年たった今でも
ニカウさんしかいません。
いわば
アフリカを代表する
名優なのです。
ニカウさん論
彼の本名は
ナシャウ・トマ(Nǃxau ǂToma)
ニカウさんの
生まれた年は 1944年らしい…
本人は自分の年齢を
知らないそうです。
彼はクン族の一員で
話せる言語は
ジュホアン語、オチヘレロ語、
ツワナ語、アフリカーンス語と
クワドリンガルですね!凄っ!
金銭感覚が無かった
そんなニカウさん
ジェイミー・ウィス監督に
スカウトされる前は
白人を見たのは
たった3人だったそうです。
いや~
このあと、
いろんな人と出会うんですからね~
人生何起きるかわかりませんね~
『ミラクル・ワールド ブッシュマン』の
ギャラは現金300ドル!
でも、本人はその価値がわからず
300ドルは風に吹き飛ばされたとか、
いや~もったいないですね~
この後、生活の為に
南アフリカ軍に入隊していたんだから
実に300ドルはもったいない。
でも、運よく
『ブッシュマン2/コイサンマン』の
出演依頼がきたので、
今度は数十万ドル近くの
交渉をすることができたそうです。
日本にも来ました
1983年には日本に来日してきて
ソニー ウォークマンや
大塚食品『シンビーノ』のCM
TV『春のひょうきん族スペシャル』
『ムツゴロウとゆかいなブッシュマン』
などに出ましたね。
さらに
香港や中国で
非公式の
『ブッシュマン』続編が
3作品も製作されました。
それで稼いだお金は
家族の為に家や車を買ったそうです。
映画では、車を運転してましたが
実際は出来なく、運転手を雇ったみたいです。
でも、
生活習慣は変わらず
狩猟などはおこなっていたそうで、
2003年7月5日
薪集めとホロホロチョウ狩りに出かけたが
遺体で発見されました。
死因は多剤耐性結核と言われてます。
この時、ニカウさんの年齢は
58か59歳だったそうです。
長生きする人だと思っていたので
亡くなっていたと知ったときは
ショックでしたね。残念です。
最後の出演映画
2004年
アメリカのドキュメンタリー監督
ダニエル・リーゼンフェルドが
ニカウさんの
人生最後の数週間を記録した映画を撮っていました。
タイトルは
「Journey to Nyae Nyae(ニャエニャエへの旅)」
25分の短編ドキュメンタリー映画ですが
そこには
ニカウさんとその部族の生活、
彼のインタビュー、
そして
彼の葬儀の様子まで捉えています。
ニカウさん鑑賞作品一覧
1981年 | 『ミラクル・ワールド ブッシュマン』 (DVD邦題『コイサンマン』) The Gods Must Be Crazy =神々は狂っているに違いない |
1989年 | 『ブッシュマン2/コイサンマン』 (DVD邦題『コイサンマン2』) The Gods Must Be Crazy II =神は狂っているに違いない II |
1991年 | 『ブッシュマン、キョンシーアフリカへ行く』 非洲和尚=アフリカの僧侶 Crazy Safari(クレイジーサファリ) |
1993年 | 『ブッシュマン4 ホンコン大パニック!』 香港也疯狂=香港も狂っている Crazy Hong Kong(クレイジー香港) |
1994年 | 『ミラクル・ワールド ブッシュマン3』 (DVD邦題『ブッシュマン ニカウさん中国へ行く』) 非洲超人=アフリカのスーパーマン The Gods Must Be Funny in China =中国の神様はおかしな人だ |
2004年 | Journey to Nyae Nyae (ニャエニャエへの旅) |