ザ・ガーデン_デレク・ジャーマンの「庭」とは?

デレク・ジャーマン監督作は
物語を見る映画ではなく
何かを感じる映画です。

どちらかと言えば
現代美術! 
ヴィデオ・アートですね。

 

だから

娯楽を期待してはいけません

何を言おうとしてるのかを

感じるしかないのです。

 

まず、

彼の言葉を見てみましょう。

私は今、
ダンジュネスという
海岸沿いの小さな町に住んでいて、
私の家の裏には原子力発電所があります。
そこでは、
時間帯と天気によって
ランドスケープ(景色)が変わる
様子をずっと見ていられるので、
前から非常に面白いフィルムが
撮れるのではないかと思っていました。
デレク・ジャーマン

 

完全に言葉が
アーティストです。

作家性ものすごく出ています。

デレク・ジャーマンは
「庭」を撮りたかったそうです。

彼にとって「庭」

「最初の庭」「エデンの園」

「ヘヴン(天国)」

いう意味も込められている。

・ キリストとカラスと原発所

・ ホモセクシアル美学

・ グラスハーブを奏でる老人たち

 

そしてマリアだけでなく
キリストまで暴こうとする
黒覆面のカメラマンたち

 

鳥の羽根は何を意味するのか?

 

あのピンクはなんなんだ??

 

全てはデレク・ジャーマンの

「庭」のなか「小宇宙」 

なのかもしれません。

1つだけ言えるのは、
映画自体が
入り組んだ構造である

という事   
デレク・ジャーマン

しかし、
ティルダ・スウィントン
汚い役からマリアまで
見事に表現できる
素晴らしい女優だな~

 

解説

本作に映画的なストーリーはなく、
裏に原子力発電所のある
ジャーマン本人の家の“庭”を
撮るというコンセプトを基に、
自宅からの眺めと
自らの心象風景を切り取ったという
構成で撮られている。

<allcinema>より

 

 

ザ・ガーデン_デレク・ジャーマンの「庭」とは?Data

1990年 イギリス
監督 デレク・ジャーマン
音楽 サイモン・フィッシャー・ターナー
出演 ティルダ・スウィントン
スペンサー・レイ
予告編

 

 

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