仏教関係の書物を集大成したものは
「三蔵(さんぞう)」
と呼ばれ、
経蔵(きょうぞう)
律蔵(りつぞう)
論蔵(ろんぞう)
の3つに大きく分けられている。
“経蔵(きょうぞう)”は、
釈尊の説法を記録したもの
“律蔵(りつぞう)”は、
さとりを開く者になるための戒律を記したもの
“論蔵(ろんぞう)”は、
経蔵・律蔵について
後世の仏教学者が注釈をほどこした論書
この「三蔵(さんぞう)」のうち
“律蔵(りつぞう)” には
- 『四分律(しぶんりつ)』
- 『五分律(ごぶんりつ)』
- 『摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)』
- 『十誦律(じゅうじゅりつ)』
- 『根本説一切有部律』
の5種があり、律宗は
『四分律蔵(しぶんりつぞう)』
を中心として仏教を研究している
具体的には
出家者が守る戒律を
行動(身)
表現(口)
精神(意)
のすべてにわたって実践することが
仏陀(ブッダ)への道である。
と説いてます
仏教の戒律には、細かな定めがあり、
僧侶(比丘)になるためには250戒
女性がなる(比丘尼)には348戒
日常生活すべてに戒律が定められている。
一般の家庭生活を営む信者
(在家信者)の場合が守る戒律は“五戒”といわれ
- 殺すな
- 盗むな
- 嘘をつくな
- 色欲におぼれるな
- 酒を飲むな
と定められている。