「FIFA(世界サッカー連盟)」は、
この大会全体でなんと
130億ドル(日本円で約2兆円以上!)という、
とんでもなく大きなお金を稼ぐことを目標にしています。
この目標を達成するために、
一番大切になってくるのが
ベスト8(準々決勝)からの戦いです。
実は、
スタジアムに用意された
豪華な「VIP席」はすでに
60万席以上が売れていて、
そのうち40%は
大きなお金を持つ
会社の社長さんやVIPたちが買っています
今回は、
ベスト8に残った国々が勝ち進むと、
FIFAにとって
どれくらいビジネス的に
おトクなのかを分かりやすく解説します。
純粋なサッカーの強さだけでなく、
「スタジアムにお客さんがたくさん入るか」
「有名なスポンサーが喜ぶか」
「どれだけ注目されてお金が動くか」
という3つのポイントから、
FIFAにとっての「商業的勝ち率(CVP)」を計算してみました!
ワールドカップでお金が動く「3つの仕組み」
まずは、
ワールドカップで
どうやって大きなお金が動いているのか、
3つのポイントに分けて説明します。
1. スタジアムのお客さんとVIP席
準々決勝が行われる
アメリカのスタジアムは、
どれも
プロアメフト(NFL)のチームが
使っている超巨大な場所ばかりです。
席数が多いのはもちろん、
部屋のようになっていて
食事も楽しめる
「豪華なVIPルーム」がたくさんあります。
世界的に人気が高くて、
お金をたくさん使ってくれる
ファンの多い国が勝ち進むほど、
このVIP席の価値はさらに跳ね上がります。
2. スポーサー企業とスーパースター
アディダス(スポーツブランド)、
コカ・コーラ(飲み物)、
Visa(カード)といった、
みんなも知っている超大企業が
FIFAの公式スポンサーとして
大金を払っています。
フランスのエムバペ選手や、
アルゼンチンのメッシ選手のような
世界的なスーパースターが試合に出続けると、
テレビを通して
スポンサーのロゴが
世界中の人の目に触れるため、
広告としての価値が何倍にも膨らみます。
3. ブックメーカー(勝敗予想)とテレビ放映権
世界中の人が
「どちらの国が勝つか」を予想してお金を賭ける
「ブックメーカー」も、
大会を盛り上げる大きなビジネスです。
FIFAも公式のベッティングブランドと協力して、
試合のデータを届けたり、
ネットで試合を見られる権利を売ったりして
お金を稼いでいます。
人気の高いチーム同士が対戦するほど、
賭けられるお金やテレビの視聴率も一気に高くなります。
どっちが勝つとおトク? ベスト8・対戦カード別分析
それでは、
準々決勝の4試合について、
どちらのチームが勝つと
FIFAにとってビジネス的に嬉しいのかを分析します。
第1試合:フランス vs モロッコ
会場:ボストン・スタジアム
(ジレット・スタジアム/収容人数:約65,800人)
フランスには、
世界一のスター選手である
キリアン・エムバペ選手

(なんと彼の価値は約2億3100万ドル!)
がいます。
エムバペ選手のような「主役」が
次の準決勝に進むことは、
世界中のテレビ局や
スポンサー企業にとって絶対に外せないシナリオです。
一方のモロッコは、
アフリカやアラブ地域で
絶大な人気を誇るカッコいいチームですが、
世界中から集まるお金の量を比べると、
フランスが勝つ方が
FIFAにとっては
「ビジネスが大成功する安全なルート」になります。

フランス2-0モロッコ
商業的勝ち率の算定
| チーム | 競技的突破率 | 商業的適合指数 | 総合的勝利期待値 | 商業的勝ち率 |
| フランス |
80.4% |
95 / 100 |
0.7638 | 85.3% |
| モロッコ |
24.4% |
54 / 100 |
0.1318 | 14.7% |
第2試合:スペイン vs ベルギー
会場:ロサンゼルス・スタジアム
(SoFiスタジアム/収容人数:約70,240人)
この試合が行われるスタジアムは、
建設費に55億ドル(日本円で約8000億円!)もかかった、
世界で一番豪華でVIP席のチケットがめちゃくちゃ高い場所です。
ここで注目されるのが、
スペインの18歳の天才、
ラミン・ヤマル選手です。
彼の価値はエムバペ選手と同じ
約2億3100万ドルと言われています。
若くてキラキラした
スペイン代表が勝つことは、
コカ・コーラやヒョンデ(車)などの
スポンサーが若者向けにアピールする上で、
最高のチャンスになります。
ベルギーも強いですが、
スター選手の引きつける力
(コマーシャル力)の差で、
スペインの商業的勝ち率が圧倒的になりました。

スペイン2-1ベルギー
商業的勝ち率の算定
| チーム | 競技的突破率 | 商業的適合指数 | 総合的勝利期待値 | 商業的勝ち率 |
| スペイン |
78.7% |
92 / 100 |
0.7240 | 87.2% |
| ベルギー |
26.3% |
40 / 100 |
0.1052 | 12.8% |
第3試合:ノルウェー vs イングランド
会場:マイアミ・スタジアム
(ハードロック・スタジアム/収容人数:約65,300人)
この試合は、
ゴールを量産するノルウェーの
「怪物」エルリング・ハーランド選手と、
イングランドの「若き英雄」
ジュード・ベリンガム選手の超ドリーム対決です。
ハーランド選手の人気も凄まじいですが、

イングランド代表というチーム自体が持つファンの数や、
サポーターが旅行でお金を使って
Airbnb(宿泊サービス)などに
泊まってくれる経済効果は桁違いに大きいです。
世界中のテレビの前のファンを惹きつけ、
たくさんの賭け金を動かすパワーという点でも、
イングランドの勝利が望まれています

イングランド2-1ノルウェー
商業的勝ち率の算定
| チーム | 競技的突破率 | 商業的適合指数 | 総合的勝利期待値 | 商業的勝ち率 |
| イングランド |
69.2% |
88 / 100 |
0.6090 | 69.8% |
| ノルウェー |
31.2% |
84 / 100 |
0.2621 | 30.2% |
第4試合:アルゼンチン vs スイス
会場:カンザスシティ・スタジアム
(アローヘッド・スタジアム/収容人数:約76,416人)
ここは
「世界一観客の声がうるさいスタジアム」
としてギネス記録を持つ、
ものすごく熱い場所です。
この大舞台で戦うアルゼンチンには、
サッカー界の生きる伝説、
リオネル・メッシ選手がいます。

メッシ選手は今大会すでに8ゴールを挙げており、
これまでのワールドカップの歴史で
一番点を決めた選手になりました。
メッシ選手のユニフォームの売れ行きやテレビの視聴率、
ネットでの注目度は世界一です。
もしここで、
スター選手の少ないスイスが勝ってしまうと、
大会後半の盛り上がりが一気に下がってしまうため、
FIFAにとっては
「絶対にアルゼンチンに勝ってほしい!」
というのが本音です。

アルゼンチン3-1スイス
商業的勝ち率の算定
| チーム | 競技的突破率 | 商業的適合指数 | 総合的勝利期待値 | 商業的勝ち率 |
| アルゼンチン |
71.4% |
100 / 100 |
0.7140 | 91.9% |
| スイス |
22.2% |
28 / 100 |
0.0622 | 8.1% |
準決勝・決勝の「お金が一番稼げる黄金シナリオ」
もし、商業的勝ち率(CVP)の高い
「フランス」「スペイン」
「イングランド」「アルゼンチン」が勝ち上がると、
次のようなスポーツビジネス史上、
最も豪華な夢の組み合わせが完成します!
準決勝第1試合:フランス vs スペイン
エムバペ選手とヤマル選手による、
これからのサッカー界を背負って立つ
「新旧の怪物対決」です。
スポンサーのアディダスも、
両国にユニフォームを提供しているので
最高の宣伝になります。

フランス3-1スペイン
準決勝第2試合:アルゼンチン vs イングランド
メッシ選手とベリンガム選手という、
バロンドール(世界最優秀選手)級の
超有名選手がぶつかります。
コカ・コーラやマクドナルドのCMも
世界中でめちゃくちゃ流れることになります。

アルゼンチン1-1イングランド
( PK 4-2 )
決勝戦:フランス vs アルゼンチン

前回大会(2022年)の決勝戦と同じ組み合わせです!
メッシ選手がもう一度王者に輝いて引退するのか、
それともエムバペ選手が新しい王として君臨するのかという、
映画のような最高のストーリーで、
世界中で25億人以上の人がテレビを見る大ヒットイベントになります。
まとめ
サッカーファンとしては、
「そこまで有名じゃない国が強い国を倒す
(ジャイアントキリング)」
という奇跡が一番ワクワクします。
しかし、
ワールドカップを運営してたくさんのお金を動かし、
スポーツビジネスとして大成功させるという目線で見ると、
フランス、スペイン、イングランド、アルゼンチンのような
「世界中にファンがいて、超有名なスーパースターがいる大国」
が順当に勝ち進むことこそが、
FIFAやスポンサー企業にとって一番ハッピーな
「黄金のロードマップ」なのです。


