晩年になったミレイは、 子どもを題材に たくさんの絵を描きました。 この 「午後のお茶(おしゃべり)」 もそうです。 そんな 子どもを題材にした 絵の中で イギリス中の人々に 愛されるようになった作品が 今回の絵 「シャボン玉」です。 この絵はもともと 「子どもの世界」 というタイトルで テーマも人生の儚(はかな)さ...
ラファエル前派の記事一覧
この絵は エリザベス朝の有名な 探検家ウォルター・ローリー の少年時代を描いています。 ウォルター・ローリーは 長身の美貌で 女王エリザベス1世の 寵臣ちょうしん(寵愛ちょうあいを受けている家来)に抜擢され、 続々と恩賞を与えられていたそうです。 そして、 自前の帆船「ローリー号」を新造して 北米大陸の最初の入植を試...
2人の男の子が 周りを見渡しながら 恐怖に慄おののいています。 そう、 この絵には イングランドの 忌いまわしい歴史を 顕あらわにした絵だったのです 時は1483年 イングランド国王 エドワード4世は 40代の若さで 急死しました。 エドワード4世には 2人の男の子と 5人の女の子がいます。 王位は 12歳の長男、 ...
1857年に発表した 「浅瀬を渡るサー・イザンブラス」 で散々非難され うちひしがれた ミレイであったが、 その3年後に この作品でみごとに 汚名を挽回ばんかいしました。 この絵のタイトルである ブラック・ブランズウィッカー とは、 黒い制服によって 「黒い軍勢」と呼ばれた、 ドイツ義勇軍 ブラウンシュヴァイク騎兵...
中世の騎士が、 水かさの増した川のほとりで 飲み込まれそうになっていた 2人の農夫の子どもを助けて 馬にのせて、川を渡る様子が 描かれています。 この絵は、 中世の詩 「イサンブラス卿」が 元らしいのですが 詩にその場面は ないそうです。 この作品が発表された時 多くの批評家たちに不評を買い、 嘲笑されました。 さらに...
美しさにあふれた主題のない絵 を意図した ミレイですが、 ミレイ 人々がこの作品を 単なる日常の 小さなエピソード としてとらえるたびに、 私は侮辱されたように 感じた と語っています。 どういうことでしょうか? この絵の発想は ある秋の日に 詩人アルフレッド・テニソンの 田舎の家を訪問した際に、 枯れ葉集めを手伝...
この絵の説明は こう書いてあります。 1746年の カロデンの戦いで 捕らえられた ジャコバイトが、 家族と再会する場面を 描いていると。。。 さて そう書かれていても 見ている私には さっぱり解りません そもそも カロデンの戦いとは? ジャコバイトって 何のことでしょう? そこで、 この絵を見るにあたって 少し歴史...
かなりショックな絵です。 女性が浅瀬の中で 溺死しているのです。 こんな怖い絵は いったい 何を意味しているのでしょう。 この絵の題材は シェイクスピアの 戯曲『ハムレット』です。 その内容は ハムレットの父である デンマーク王が突然亡くなり、 その弟クローディアスが デンマーク王の座に就き、 ハムレットの母までも ク...
ここに2人の少女がいます。 1人は、盲目の少女 もう1人は普通の少女 この作品には こう言われています。 盲目の少女は、 視覚以外の感覚が 健全であることを示している。 と はたして、 それだけの作品なのでしょうか? まず、 2人をじっくり見てみましょう。 2人の服は、 まるでそれしかないように 着続けた感じがします...
ある女性が背伸びをしています。 ただそれだけの絵しか見えません。 しかし、 この絵は深い哀しみがあるのです。 1851年、 イギリスのロイヤル・アカデミーで 最初にこの作品が展示されたときには アルフレッド・テニソンの詩 「マリアナ」(1830年作) の一節がともに飾られてました。 その詩とは、 乙女はただ 「わたしの...
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