1970忘れない夏_ブラジルの栄光と悲しい時代

近年、
ブラジル映画は
力作1970忘れない夏_ブラジルの栄光と悲しい時代が目立ちますね。
この映画も考えさせられる
力作1970忘れない夏_ブラジルの栄光と悲しい時代になっています。

今まで、
少年の一夏物語はけっこうあるんですが
(「冬冬の夏休み」「菊次郎の夏」など)
大体が最後は良かった~という感じで
終わるんですが
この映画は違います。

主人公のマウロは12歳
この子が体験する夏には
大きな歴史2つ絡んでくるんです。

1つは、
あのメキシコワールドカップ 
そうペレ率いるブラジルが
3度目の優勝をする大会です。

もう1つは、
ブラジル国内で起きている
軍事独裁政権です。

マウロのお父さんは、
たぶん大学教授なんでしょう。
どうも見た眼が左翼派活動家に見えない
マウロの両親は
国の弾圧から身を隠すことになり
祖父にマウロを預けようとします。
1970忘れない夏_ブラジルの栄光と悲しい時代
ワールドカップまでには
戻ってくると約束して・・・
でも祖父は、
恐怖のあまり心筋梗塞をおこして
死んでしまいました。

マウロは大都市サンパウロで
1人ぼっちになってしまった。
でも
ここは移民が多い
ボン・レチーロ地区で
ユダヤ人やイタリア人、
アフリカ人などに助けられ
なんとか生きていけました。
1970忘れない夏_ブラジルの栄光と悲しい時代
友だちも出来て、
年上の女性に初恋が芽生え、
マウロのことを好きになってくれる
女の子もいます。

マウロ
GKのスーパーセーブに感動して
GKになろうと決心します。

そして、
やってきたワールドカップ

両親のかわりに国の弾圧が
マウロの周りを脅かします。

決勝戦の日
街は誰もいません
みんなテレビを見ているからです。
親の気配を感じ街を歩くマウロ
ブラジル代表10番のユニを着ているんですね

この映画を見る機会はあまりないので
言っちゃいます。

ラストは悲劇です。
母親だけ再会できたマウロ
そこから一生、
亡命者として
生きることになりました
彼には祖国がないのです。
もうブラジルの代表にはなれないのです。

ブラジル人として過ごした最後の夏
ペレは3度
ワールドカップで優勝を果たした
あの日です。

 

あらすじ

旅行に行くといったきり姿を
消してしまった両親。

一人残された少年を通じて
1970年独裁政権下の
ブラジルの悲しい時代を
ノスタルジックに描く力作。

DVD Fantasium」より

 

Data

2006年 ブラジル
監督 カオ・ハンバーガー
出演 ミシェル・ジョエルサス
ジェルマーノ・アイウト

 

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