飛行士の妻_エリック・ロメール

エリック・ロメール監督は、
小説家から始まって
映画監督になった人です。
なので、
作家性の強い映画になっています。
今回の映画も
「喜劇と格言劇」
というシリーズで
6作品の映画を作りました。
この映画は、その第1作です。
その格言とは

人は必ず、何かを考えてしまう

です。

法学部の学生フランソワは、
郵便局郵便の仕分けをしています。
深夜のバイトですね。
その彼が、
秘書として働く年上のアンヌ
付き合っているみたいです。
深夜のバイトが終わり、
彼女に会いに行きます

ところが、
彼女と一緒に通勤する男がいました。

彼はクリスチャン
航空パイロットなんです。

フランソワは、
その2人が彼女のアパートから

出ていくところをかお目撃するんですね。
これが、1つ目の目撃

アンヌは、
クリスチャンの不倫相手だったんですね。

クリスチャンは妻と寄りを戻すので、
アンヌとの関係を終わりにしたかった。
でもアンヌは別れたくない。

この時点で、3人の関係がわかりますね。
アンヌにとってフランソワは、
寂しさをまぎらすための
相手だったんですね。

でも、フランソワは、
アンヌは自分の女だと思っています。

当然!どうなっているのか、
彼女に聞きます。

職場に何度も電話したり、
彼女のランチ時間のレストランを探したり
電話に出ないほうも、
しつこく電話する方も、

職場の人たちにかなり迷惑をかけています。
職場近くのレストランで、
やっとアンヌを見つけたフランソワ
当然!言い争いになります。

こんな感じで、かお退屈な時間が続きます。

でも、物語は第2の目撃で展開します。
フランソワは、パイロットのクリスチャン
別の飛行士の妻_エリック・ロメール女性と一緒にいるのをかお目撃するのです。

その別の女性が彼の妻だと知らずに
フランソワは、尾行するのです。

その尾行の途中で
15歳の少女と出会い、
なりゆきで一緒に尾行をすることに。。

この尾行をしながら
フランソワ15歳の少女
何気ない日常会話がなんともいいんです

この映画の画像も
フィルムのあらさからして、

いかにも16ミリの手持ちカメラで
撮影しているのが解ります。

そして、芝居をしているふうに見えない。
あまりにも言葉が自然すぎて、
台詞セリフを言っている感じがしない。

まるで、自分もその場にいて
3人で尾行しているみたいで、
飛行士の妻_エリック・ロメール何となく楽しい

(^^♪学生のころを思い出す)

15歳の少女は、フランソワにこう言います。
2度あることは3度ある
もう1つの格言ですね。

映画のクライマックスで、
まず冒頭の格言が見えてきます。

人は、自分にとって
都合のいいことを考えるものです。

彼女は自分のことが好きだ
あの人は、私を裏切らない
彼女から好きになったってね!
頭の中で考えて完結してしまう。
冷静に見れば、現実を理解できるのに、
頭でっかちで考えるから見えなくなる。

そして、さびしさ紙一重
さびしさのあまり、誰かそばにいてほしい。
でも相手は愛されていると勘違いする。

この微妙な心のゆれれを
さりげなーく表現しているのは
飛行士の妻_エリック・ロメール憎いねー

そして、ラストに2つ目の格言
2度あることは3度ある
そう3度目の飛行士の妻_エリック・ロメール目撃飛行士の妻_エリック・ロメール

最後まで勘違かんちがいしていたフランソワ
それでも未練みれんたらしい~、
飛行士の妻_エリック・ロメールわかるわ~。

エンディングの歌もいいね飛行士の妻_エリック・ロメール
パリには魅力がある、征服されてしまう。
飛行士の妻_エリック・ロメールバリに抱かれて、心地よくなりそう
飛行士の妻_エリック・ロメール楽しい渦巻きの中に飲み込まれてしまう

飛行士の妻_エリック・ロメールそして思うの、捕らわれて、包み込まれ
息もできないほとの気分を
飛行士の妻_エリック・ロメール大勢の人並みで途方に暮れてしまう。

郵便局で始まり、
ハガキをポストに入れて終わる。

私は1枚のハガキ郵便局はパリ
ハガキは郵便局内で、まとめられ、
また散っていく

ん~、いい比喩だ!

 

あらすじ

法学部の学生フランソワは、
秘書として働く年上の恋人アンヌと交際中。
そんなある日、
航空会社パイロットのクリスチャンが
以前不倫関係にあったアンヌを訪ね、
妻とヨリを戻したので
関係を完全に終わらせようと申し出る。
話を終えた2人が部屋から出ていくところを
フランソワが偶然目撃し、2人の仲を疑う。
動揺したフランソワが
パリの街をさすらっていたところ、
クリスチャンが別の女性といる姿を目撃し、
衝動的に尾行する。

ザ・シネマ》より

 

Data

1980年 フランス
監督 エリック・ロメール
出演 フィリップ・マルロー
マリー・リヴィエール
アンヌ・ロール・ムーリー
マチュー・カリエール
予告編

 

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