キューバ映画特集で観た!キューバの事実 

今年の1月に、
東京国立近代美術フィルムセンター
にて、
『キューバ映画特集』
をやっていました

いや~( ´∀`)

かなり見ごたえありました。

キューバは
1959年の革命以降
国立の
映画芸術産業庁(ICAIC)
拠点に次々と映画を作り
「小さな映画大国」
と言われています。

そこで今回は、
日本で
ほとんど見る事が
不可能であろう❗

4作品を、
紹介します❗

 

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成功した男

キューバ映画特集で観た!キューバの事実 
1930年代から
革命期までを舞台に
資産家である
二人の兄弟が
それぞれを信じて
生きてきた物語。

兄は、
時代ごとの権力者に
取り入って
したたかに生きてきた。
一方
弟は、
情熱を革命というかたちで
生きる。

兄は、
自分の居場所を守るために
親も見捨て、
好きでもない
アメリカ人と結婚し
今迄利用していた
スペイン女を捨てたりした。

弟は、
情熱をもって革命に参加し
母親の前で殺されてしまった。

冷血に見える兄だったが・・

実は、
弟だけは大事だったんだね

いろんな人々に
愛され見送られた弟
一方
権力者がいなくなり、
妻にも離婚され
何も残っていない兄。

兄が
最後に弟の写真を
大事にするシーンが
印象的でしたね。

 

1986年 キューバ(ICAIC)
監督 ウンベルト・ソラス
出演 セサール・エボラ
デイジー・グラナドス

 

 

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エル・メガノ

キューバ映画特集で観た!キューバの事実  

沼地で木炭を採取し、
それで権力者から
小銭をもらって
生きている労働者の
セミ・ドキュメント映画

主人公には、
お人形を抱いた
可愛い娘がいます。

娘のために、
良い暮らしをしようと
一生懸命、人一倍に
木炭を採取しますが

それは、
かなわぬ夢・・・

あまりにも
悲惨な生活を
えがいていたので
バチスタ政権から
上映を禁止された
問題作です。

1955年 キューバ
監督 フリオ・ガルシア・エスピノーサ
トマス・グティエレス・アレア

 

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われらの土地

キューバ映画特集で観た!キューバの事実   
この映画で
キューバの生産は、
砂糖だと知りました。

資源産業である砂糖を
アメリカ企業が支配し
自分の家を壊され、
無一文で広い土地をさまよう
キューバ人。

ほとんどが
栄養失調までいく
貧しい生活。

そこに、
革命家が立ち上がり
農民たちも立ち上がり
自分達の国を取り戻そうと
戦いを挑みます。

ラストの
農民と兵士、
そしてその間に
未来を背負う子供。

この
三人のシルエットは、
チャップリンの映画
「モダンタイムズ」と同じ
希望ですね!

革命最初期の
貴重な記録映画です。

1959年 キューバ(軍映画局)
監督 トマス・グティエレス・アレア

 

レボルシオン 革命の物語

キューバ映画特集で観た!キューバの事実

これは革命軍の戦闘を
描いた3部作です。

第1部「負傷者」

これは、
恐ろしい映画でしたね。

ハバナ市内で、
クーデターを
起こした若者が負傷して、
平和に暮らしていた
主人公の家に
転がりこんできました。

若者グループの
一人の女性は、
同居している
主人公の女と知り合いで
負傷者を助けます。

警察に知れるのを
恐れた主人公は
家を出ます。

ところが・・・

この映画の
恐ろしいのは、
ハバナ市内の住民です。

だれもが革命家と
関わりたくないので
告げ口をします。

クーデターを起こした
若者(革命家)を
避けるつもりで
家を出た主人公が
知らず知らずに
警察に追いつめられる。

悲劇と希望のラストもいい。

 

第2部「反乱者たち」

密林で
苦しい戦いをする
革命家の話

負傷した仲間を
見捨てるかどうかを
問われる内容で、
第1部と比較しているみたいです。

もちろん、
革命家たちは
仲間を見捨てません。

その思いやりが革命の
全てなのかもしれません。

 

第3部「サンタ・クララの戦い」

さあ、
この映画のクライマックス❗

キューバ革命を成功させた❗
あの
サンタ・クララの戦いを
リアルに映像化しました。

シャベルカーで、
線路を曲げて
列車を脱線させましたね。

ラストの喜びと悲劇!
ん~、
イタリア映画っぽい

特に、
女性が振り向くとこから
どうも、イタリア映画!

実は、
この映画の監督は、
ローマの映画実験センターで
ネオレアリズモ映画を
学んでました。

しかも、
イタリア映画の名作❗
『戦火のかなた』の撮影者
オテロ・マルテッリ撮影監督を
招いて撮影しました。

納得( ´∀`)

1960年 キューバ(ICAIC)
監督 トマス・グティエレス・アレア

 

 


『キューバ映画特集』では、
キューバの
映画ポスター展も
やっていて、
キューバ映画特集で観た!キューバの事実
今回見れなかった
キューバ映画の
『ルシア』や
『低開発の記憶』の
ポスターなどが
展示されてました。

ちなみに、
この2作品は、
DVDで見れます❗

 

ポスター展では、
キューバで上映した
世界各国の
映画のポスターもあり、
見ごたえありました。

面白かったのが、

勝新太郎の
『座頭市』のポスター

全然違う❗

チョンマゲがある

これじゃまるで、
歌舞伎のポスターだよ(*ToT)

大島渚監督の
『少年』は
カッコいいポスターでした💯

 

 

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