そして人生はつづく_アッパス・キアロスタミ

アッパス・キアロスタミ監督の出世作
「友だちのうちはどこ」の撮影地が
大地震に襲われました。

監督は
主人公の子を含め出演者たちが
心配で再び、この地に向かいます。

大地震直後の村です。
家族を失い泣く人、怪我をしている人
道はひび割れて車が通れなかったり
避難する人々が群がったり
酷いものです。

この映画でも、
キアロスタミ監督はドキュメンタリー的に
撮影をしながらドラマ的に仕上がっているんですから
やはり、すごい監督ですね~

 

こんな震災地でも子供たちはワールドカップが気になります
優勝はドイツかブラジルかなどと賭けごとをしています。

そして震災地にテレビアンテナが立ちます
村人はワールドカップが見たくて大騒ぎ

監督は不思議に聞きます
「家族が死んだ人もいるのにテレビが見たいの?」
或る人は答えます
「僕も妹と姪が3人死んだけど仕方ないさ
ワールドカップは4年に1度だ!見逃せないよ」

これを見るとワールドカップがあって良かったな~
と思います
もし、ワールドカップがなかったら
震災地の人々の心の傷は、なかなか回復しなかったんじゃないかな?

イラン人にとって貴重な記録映画ですね。

 

あらすじ

一九九〇年、
大地震がイラン北部を襲った。
「友だちのうちはどこ?」の撮影地は被災地の近くだ。
映画の少年たちの安否を気遣って、
地震の五日後、
監督(フファルハッド・ケラドマン)は
息子のプーヤ(プーヤ・パイヴァール)とともに
撮影の行われたコケール村に行った。
車が被災地に近づくと、
多くの人々が壊滅した町で瓦礫を片づけていた。
道を訊ねながら進んでゆくと
災害の様子が目の当たりに迫ってくる。
崩れた家を片づける人々、
岩におしつぶされた車、
亀裂が何本も入った山肌。

映画.COM》より

 

そして人生はつづく_アッパス・キアロスタミData

1992年 イラン
監督 アッバス・キアロスタミ
出演 ファルハッド・ケラドマン
プーヤ・パイヴァール

 

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